小児科メモ

小児医療について。

小児の医療の体制は大きく一次医療,二次医療,三次医療に分かれている。

 

一次医療:何かあったらまずここへ。総合診療のような外来診療をするところ。地域の診療所などが担っている。

二次医療:入院と専門外来をするところ。地域の中核病院が担っている。

三次医療:特殊で先進的な医療を行うところ。大規模な病院が担っている。

たとえば,一般に大学病院は二次および三次医療機関である。

 

・患者の容体によって行くべきところが決まっている。

・まずはかかりつけ医に行って,指示があれば紹介状とともに,大病院へ行く,といった感じ。

・小児患者には成人患者と比べて異なるところがある。それは,疾患の割合が異なるということ。成人と違って,小児患者の多くは急性疾患である(腹痛,発熱など)。

・上記の振り分けは成人患者に対してもだいたい同じであるが,小児科の場合(産婦人科なども同様),いつ子供の容体が悪くなるかわからない,子供がしんどい様子だと親はすごく心配するので,24時間体制で小児患者を受け入れることが必要。都道府県によって異なるが,各都道府県につき,24時間体制で小児科を開いている病院がある。

 

小児科の特徴

子供は痛みの場所を正確に言うことが難しい。主訴が腹痛であっても,様々な鑑別をする必要がある。

一次医療機関におけるクリニックでは,一人一人の患者というよりは,患者全体を見て,その地域では今どんな疾患(手足口病,RSウイルスなど)が流行っているのか,を的確に把握することが必要になる。